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先端技術で業界を牽引する

Technology

圧倒的なデータがもたらす未来

超高密度の記憶装置が基盤に

米国アリゾナ州の州都フェニックスでは、運転手がいない自動車が人間を乗せて公道を走っています。
グーグルの子会社、ウェイモが試験的に手がける配車サービスです。この自動運転を可能にしたのが、膨大なデータの蓄積です。
経験を積んだドライバーの代わりに、データから導かれた知見が安全な走行を保証します。
ですが、自動運転は、圧倒的なデータがもたらす未来像の一部にすぎません。
これからの社会を大きく変える原動力が絶え間ないデータの集積であり、それを根本で支える基盤こそウエスタンデジタルが得意とする超高密度記録技術なのです。

運転手の代わりはビッグデータ

「ムーンショットは終わった」。ウェイモのCEO、John Krafcik氏は2020年1月の米フォーチュン誌のインタビューで、自動運転車の現状をこう説明しました。ムーンショットとは挑戦的な研究開発の段階を指す言葉であり、それは自動運転車が実用段階に入ったことを象徴します。同社がサービスを提供するフェニックスでは、すでに約1500人のユーザーに対して、100台もの自動運転車がドライバーなしで走行しているといいます。
同社の配車サービスを根本で支えるのがビッグデータの存在。自動運転車に必要なデータは現状でも相当な量に達し、将来にわたってさらに増え続ける見込みです。データの一部は、開発時に自動車に組み込まれます。安全な運転方法を学んだ人工知能(AI)のプログラムや、各地の道路や環境を詳細に記載した地図データなどで、それだけでかなりの規模になります。
これらに加えて、走行中に得られるデータ量も膨大です。自動運転車は周囲の状況を余すところなく検知するため、何台ものカメラ、ミリ波レーダーやレーザー・レーダー(LiDAR: Light Detection and Ranging)、GPSや電子コンパスなど多種多様なセンサーを搭載します。これらが獲得するデータ量を合計すると、1時間あたりに1TB(テラバイト)以上との見方もあります。iPhone最上位機種が備える容量512GB(ギガバイト)の2倍以上ものデータが、1時間走るごとに生み出されるのです。
走行中に獲得したデータの多くは、後に活用するために保存されます。例えば、自動車を操縦するAIの再学習に使われ、安全性にさらに磨きをかける。このほか、利用者の行動パターンを割り出して行き先を提案する、道路の混み具合や路面状態を地図データに反映するなど、各種のサービスに応用が可能です。

データが駆動する未来社会

かくして自動運転車は、人より巧みな運転をこなすだけでなく、大量のデータ収集装置としても活躍し、自らの運転能力の向上や新たなサービスの開発に貢献していく。その結果、自動運転車に組み込むデータや、さらなる活用のために収集・蓄積するデータは増え続けます。
同様の構図は、今後登場するであろう各種の自動化システムに共通します。災害対策や電力供給・交通制御の最適化を図るスマートシティ、自律動作するロボットが農地を耕す精密農業、故障を未然に回避して稼働する全自動工場、商品の受注から配達まで人がかかわらない電子商取引、料理から片付けまでこなす家事ロボット......。いずれも、センサーで獲得した実世界のデータを基にAIが適切な行動を選び、一連の行動結果からさらに良い方法を学習していきます。このループが繰り返されることで、社会や生活のあらゆる側面が劇的に進化していくのです。
この動きが、各種データの大爆発をもたらすことは疑う余地もありません。米国の調査会社IDCによれば、2025年にインターネットに接続される機械やセンサーなどの総数は416億台に達し、1年間に79.4ZB(ゼタバイト)ものデータを新たに生成するようになるといいます。1ZBは、1TBの10億倍にも達する数字です。これらのデータをすべて保存するとは限りませんが、データの記憶装置に巨大な需要が現れることは確実です。

データを交換し合う巨大なエコシステムを構築

次々に生み出されるデータは、さまざまな場所に分散して格納されます。例えば自動運転車の場合、瞬時の判断に必要なAIプログラムや地図データはもちろん、走行時の各種データも、まずは車内の記憶装置(ストレージ)に記録されます。後者のデータは第5世代(5G)携帯電話網などの高速回線で適宜クラウド環境に送られ、データの移動でできた空き容量は次なる走行データの保存用に確保されます。
対するクラウド側では、無数の車両から集めたデータをAIの再学習や各種サービスに割り振ります。再学習したAIプログラムや更新された地図などのデータは再び自動運転車内のストレージに戻され、古いバージョンと置き換えられます。一方、利用し終えたデータは、作業用のストレージから長期保管用のストレージへ移管されたり、他社への転売のためにデータ市場に送られたりして、次なる活躍の場に向かいます。
来るべきデータ活用社会では、このように数々の記憶装置が連携し、必要に応じてデータを交換し合う巨大なエコシステムが出現します(右図)(下図)。そこでは、役割に即した特徴を備える多彩なストレージ製品が求められます。自動運転車内では程よい容量と価格のフラッシュメモリーカード、学習などの作業用には高速かつ大容量のSSD、長期保存用には超大容量のHDDといった具合です。加えて、どの装置にも共通する大きな要求があります。絶え間ない大容量化の継続です。

■自動運転のデータ・エコシステム
自動運転のデータ・エコシステム

先端技術で業界を牽引するウエスタンデジタル

これらの要求に応えるのが、ウエスタンデジタルの先端技術である。NANDフラッシュメモリーとHDDというストレージ・エコシステムの2大要素を一手に提供できるのは、業界広しといえど他にはない。
2020年代を通して必要とされる大容量化の技術にも、ウエスタンデジタルは布石を打っている。NANDフラッシュでは、日本企業のキオクシア(旧東芝メモリ)と協力し、128層にも及ぶメモリー・セルの3次元積層技術や、1つのセルに5ビットものデータを記録できる多値化技術にめどをつけつつある。HDDでは、2019年にサンプル出荷を始めた業界最大容量20TBの3.5インチ型製品で、次世代技術のエネルギーアシスト記録方式をいち早く採用した。
ウエスタンデジタルは幅広い製品群と先端技術を武器に、急成長するストレージ市場を切り開いていく。